これはきっと愛の総合力 18thシングル「黎明/進むしかねぇ」

ジャニーズWEST、18thシングル「黎明/進むしかねぇ」発売おめでとうございます。

松の内も過ぎ、細雪と着ぶくれの今日、貴方も私も、ご機嫌いかがですか?

忙しないね、煩わしいね、なのに退屈だね。

野放図に好きだなあと思う無形の概念を、目に見える言葉にする時間。

月夜に提灯ですが、歩幅が合えば是非。

 

 

 

手始めに、今作のジャニーズWESTは『総合力』だと思う。

ただ色々なジャンルの曲があるって話じゃない。

確かに、歌、踊り、クール、ポップ、ロック、バラード、なんて「ギャップが足並みを揃えて猛進するが流儀」みたいなジャニーズ堅物WESTだけど、

今回はそこに一貫性があって、それが線じゃなく円だから、結ばれている。

 

 

 

「黎明」

鍵盤を架ける細い音から、1つまた1つ音が増えて重なって、落ちサビで刹那に音が消えたと思ったら、サビでここぞと花盛にするメロディーラインが華美。

「訴え」や「祈り」よりも「望み」という言葉が腑に落ちる。

ただ「愛に触れていたい」「君と笑っていたい」

その希望はなんだか浮遊していて、遠くにあって、壮大さと儚さが共に居る。

初めて耳にした時から、○○みたい(比喩)、○○みたい(願望)を繰り返す歌だなあと感じていたけれど、

メイキング映像で濵田くんが、「○○しようと決めた(決意)という風に感じませんか?」(意訳)と言った時、

「だからこの人のことが好きなんだ」と素直に思った。濵田くんのことを応援していると、そうでない世界では決して気付けないことに気付かされる。

そういう人が居る、そういう人を見つけた自分が誇らしい気持ちになる。

 

メロディーがゆびきりみたいに結ばれる。

なんだかずっと消えてしまいそうなのに、そこに力強さがある。

その力強さの正体は、「夜は明ける」という決して揺るがない事実、信念。

 

MVはメンバーカラーの照明が印象的だったなぁ。

ジャニーズWESTのメンバーカラーはパーソナルカラーでありパッションカラー。

これほどにも「人の色」を目の当たりにして、それが混じり合って「白」になる洗練さ、潔い。

そして熟練の踊り。何度も何処でも踊りまくってきた人のみぞ知る、美しい爪先と巧まざるアイソレーションが最高だよ。

 

歌い出しからずっとリードされる、たおやかな練乳ボイスの小瀧さんと、

小仕掛けられた向こうのオーディオから流れるような流星さんのパート、

中合わせのふたり。

スイと八京だ………………!!!!!!!

ドラマ、応援しています。

 

 

 

 

「進むしかねぇ」

濵田くん「確かに、進むしかねぇんだけど、でも立ち止まって良い時もあると思う」

 

あ~~~~~~~あ!!!!!!!

大好きだぞ!!!!!!!ほんと!やってらんないね!!!!!!!

そう言える人にしか歌えない、歌っちゃいけない、そう言える人が歌うから、真っ直ぐに聞くことができる曲なんだと思う。

 

吸気からはじまって、ずっと続く「ドン・ドン・ドン・ドン」の4拍子。

心臓から血が流れる音であり、帰り道に自転車のペダルを漕ぐリズムだ。

死ぬまでに、何度この唄に、背中を叩かれるだろう。

サビに入る瞬間のクリックで玄関を開ければ、その瞬間に俺がこの世の主人公。

 

今はなんも見えなくても ただ過ぎる毎日だけど

あっちこっちぶつかって 辿り着ける場所がある

だから見守ってくれよな 猪突猛進 我が人生

お前らと共に行けるなら 楽しくなるさ

 

ジャニーズWESTの唄」をジャニーズWESTに歌わせるな。

泣いてしまうから。

 

 

 

「ブーケ」

短調で虚ろなメロウと、違和感のある余白、同じ罪に依存しているかのような、優しさの種類で言うならば、雨の日に同じ傘で過ごしたような寄り添い。

支えになっているのが存在や記憶と共にある「言葉」なのが異質だと感じてしまう。

否定を認めることによって肯定する、という矛盾がクセになるし、この詩の、きっと天邪鬼な主人公に似ている。

花束のことを言っているのにあえて「ブーケ」という題にするところも、なんだかそう。

こういう曲を必要とする日があることを知っているんだよな。必要な日があったんだろうな。

 

 

 

「微笑み一つ咲かせましょう」

ずっと、自分は何かと結ばれているんだ、繋がっているんだ、と言う。

発色の良いメロディーにのせられた「君のその笑顔は 巡り巡り世界を回って 笑って戻ってくる」が、大好きだ。

かっこよく評価したいけど、「大好きだ」という他ない。

あなたの弾けるような「微笑み」は、パッと咲いた「花」であり、花の種が風に乗ってまた別の場所で花を咲かせること、

縁であり、円である。一番はじめに言った、結ばれた総合力の一片。

クリスタルでもスパンコールでもない穏やかな心と思いやりのオレンジによるキラキラ。

 

「ありがとう」に、「おかげさま」があるから星が育つ

「ありがとう」に、「また明日ね」があるから未来が育つ

 

やっぱり自分、幾つになってもアイドルソングが大好き!!!!!!!

ジャニーズWESTアイドルソングメドレーやって。

 

 

 

「オレとオマエと時々チェイサー」

重岡くんにとって、ジャニーズWESTで歌うこと、6人と歌う時間は、「よろしく」なんだなぁ、「よろしく」って、なんだか良いよなぁ、になる歌い出し。

 

歌割の話をする。

重岡くんにとって、

「笑っているアイツがツマミになる」のも、「最近どう?」なんて話す間柄なんかも、そこは流星くんでフィットするのかなと思うと愛おしいし、

どうしようもない何も生まれない吞兵衛な会話をしている「おにぃたち」はきりはまで、「できるかな?」が濵田くんで「わかんねぇ!」が照史くんなのも、流石の弟。

「チェイサーも忘れんな」で、タイトル回収を心から信頼する相方に託すとともに、注意喚起キャラがドハマりしている遊び心も堪らない。

小瀧くんの心の底からの「まだ飲もうぜ」に向けた、あ~の嬉しそうな顔。

そして、「あの子可愛いよな」と歌わせておいて「可愛いのは淳太」という世界一愉快なオチ。

 

ジャニーズWESTを応援していて良かった。」

この言葉が、この歌への大きな大きな拍手になればいいな。

大サビがクラップになる、耳元で7人以外にたくさんの人を感じる。

 

俺たちの魔法の言葉は永遠に、「ええじゃないか」だもんね。

 

 

 

 

 

 

Cherry on topは演出を見てからまた感想を言いたいです。

スーツで、ゴリゴリに照明回して、サングラスも良いな。

 

新しい朝が来て、前へ進んで、花が咲いて、笑って、また明日ねって。

こうやってずっと回っている色々なかたちをした7人の、そして自分の、「愛」。

これはきっと愛の総合力。

 

今作のキャッチコピー「夜が明ける。さあ進もう、前へ。」

沢山の夢が壊れた過去に、突然暗雲が立ち込めるかもしれない未来に、焦っていますか?

そんな素振りは一切見せないね。

でも、二の矢を見据える毎日だと思う。

いつだって頑張ってる。

頑張ればいいってもんじゃないって言われても、頑張ってるよ。

 

大忘年会楽しかったなぁ。

こうしてたまに「俺だけが知っている」「俺たちだけが知っている」に大笑いしている姿を見せてくれると、とっても豊かな気持ちになる。

ずっとケラケラ笑わせてくる大好きな兄やんたちだ。

終盤、世界一愛おしく怒っている濵田くんの横でひっくりかえっている7WESTちゃん見た時は大喜びした。心の底から可愛くて。

 

また何かおもしろいこと考えてよ。それで、考えた自分たちが誰よりも楽しそうに報告してみてよ。愛のために生きていこうね。

また明日ね!!!!!!!